[コメント] イースタン・プロミス(2007/英=カナダ=米)
相変わらず色彩感覚に優れた鋭敏で品のある、でもちょっと鬱気味な映像が非常に心地良い。そしてやはりV・モーテンセン、お風呂場ですってんころりん、もう転戦!って全くつまらんダジャレを言ってしまったが、本作は彼の圧倒的な低体温から滲み出るダシが決め手だろう。また、前作辺りから監督の志向性に“変容”がみられる気が・・・
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正直、話自体にさほど面白みは感じられなかった。ほんと今回はスタンダードなマフィア潜入捜査ものだし。エキセントリックな作風をクローネンバーグ監督には期待してしまうが、たぶん私が観た中で一番、前作以上にニュートラルな感性で撮られている作品だと思う。監督も歳を重ねちょっと丸くなってきたのか、それとも本作に秘められた主題に私が気付かなかったのか、はたまたちょっとネタ的にはスランプだったのか、それはわからないが・・・
まあ、次作の弾けっぷりに期待しつつも、今回は今回で十分満足、と言うか本作の一貫してでしゃばらないトーンを堪能できました。
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