[コメント] 日曜日が待ち遠しい!(1982/仏)
総じていうなら「足」の映画。本作の登場人物は、巻頭から幕まで自らの「足」でとにかく動き、「足」代わりの車で広範囲に移動する。主人公の事務所の地下からは「足」が見え、お色気のポイントや、ラストまでもが「足」である。
もうひとつの印象的な道具である電話も、最終的には犯人に「足」がつく(フランスにもそういう表現があるのかは知らないが…)際の切り札として使われるのだからその徹底ぶりには恐れ入る。わざと装ったB級感覚も嬉しい。
本作がトリュフォーの遺作であることは悲しい事実ではあるも、こんなに楽しい作品を遺作に持てた彼はやはり幸せな映画作家であったのだろう。
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