[コメント] ゴスフォード・パーク(2001/英=米=独=伊)
卓越した役者陣における群像劇という土壌にほのかな犯罪臭を漂わせながら、ワンカットと見紛うほどの流麗なカメラワークで往時の貴族社会を魅せる芳醇なアルトマン演出に酔った。笑うしかないスミスの貫録や、歌による小休止といった余裕も堪らない。
冒頭の雨もよい。あの雨により全篇にわたって湿気を帯びた雰囲気が構築され、その雰囲気があのジメジメとしたヒソヒソ話をより効果的にしていた。
またあの雨の中、その後繰り広げられる様々な主従関係の代表として、スミスとマクドナルドのやりとりがしっかりと示されているのもよい。
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