『バンデットQ』を知らんのか？『ロスト・チルドレン』を知らんのか？まだまだ創造性に欠けるビジュアル。展開もツギハギ。ツッコミ・ため息の暇与えすぎ。原作者最初の指名通りテリー・ギリアム監督だったら、ツッコミは愚か息をつく暇もないような創造と破壊に満ちた爆発的ビジュアルを見せつけてくれただろうに。

小賢しいムカツクガキの専門家（『ホーム・アローン』）だったクリス・コロンバスだからだろうか、メインキャラクターに感情移入しにくい。ロンの頑張ってる姿は共感を誘えるが、ハリーはのびた顔なのにその期待に反して、みんなの人気者な天才少年だし、おまけに事件解決後になってもそれまで勝手に疑いかけてたスネイプ先生に謝る様子も無いし。そして可哀想なのはドラコ君、あれじゃ結局「ハリーに血筋が負けていました」って事になってるんじゃあ？

悪いところばかり先に上げたが、いやいやちゃんと良い所もいっぱいある。

顔怪しすぎのスネイプ先生（名優アラン・リックマン！もっと活躍してくれ！）、ロン君奮闘記（勝手に命名）、ビッグでゴージャスな実物大チェス（駒不足＆使い捨て？）、終盤のニセ『ハムナプトラ』（絶対そうでしょう）などなど・・・。

しか〜し、明確な基準が感じられない先生方、特に校長先生のポイント制度は納得できないぞ。事あるごとに50点プラスとかマイナスとか安っぽいクイズ番組かよ！