このマッタリした雰囲気は、何となく好きではある。

インタビューなんかで見せる柳楽優弥の変人丸出しで気色悪い素っぽいキャラクターは、むしろ可愛らしく見えて「上手く活かしてるなぁ」と思う。

年下の青年を翻弄する年上の美女役に沢尻エリカというのは、この上なくピッタリ。

バイト先の先輩役・大泉洋も出過ぎず出なさ過ぎずの良い塩梅だし、佐藤次朗とのコンビも絶妙。

でも…でも…一番問題なのは、ストーリー。

詰まる所、「だから、何なんだよ？」としか思えない。ま、原作のせいなんだろうが。

要するに「女なんて皆、ヤ●マンね」って話。

夏木マリも“湯婆”以来、いい加減こーゆー役には見飽きて、食傷気味。

チェン・ボーリンも、衝撃的なくらいのデクの坊振り。日本語力だけの問題では無いはず。

序盤、柳楽と沢尻がラブラブな時の可愛らしいシーンと、終盤で柳楽が自転車からすっ転んで慟哭するシーンは凄い。