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[コメント] 奥様は魔女(1944/米)

心の芯までほっこりしてくる。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







開始15分ぐらいですでに作品の虜になっていた。常に音楽が流れているような雰囲気。実際にはそれほど音楽は使われていないが、リズム感がある。絶妙の「間」とでも言おうか。ベロニカ・レイクの可憐さ、数々の魔法演出(序盤の煙と瓶による声だけの演出が面白い!)、のんびりとしたユーモア感。

ルネ・クレールという監督を特別意識して作品に接しているわけではないのだが、★5はこれで3本目。この監督のコメディセンスは自分のツボにぴったり合うのだ。『自由を我等に』『最後の億萬長者』では爆笑だったが本作でも似たようなタッチの笑いがあった。例えば終盤の魔法で皆が主人公に投票してしまう件など明らかに過去作品の流れを汲む演出だった。この監督の笑いはカワイさの笑いなんだな。人物が持つシリアスさを一切剥ぎ取り、単純化させる。対立候補まで主人公の応援をしてしまうシーンなど本当にカワイく、そして暖かさに満ちているなあ。

あ、この作品の面白さも魔法のせいだったのか。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)りかちゅ[*] ゑぎ

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