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[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)

実は子供思いの優しい父親に感動。『遠い空の向こうに』を思わせる、清々しい良い映画だ。
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 何よりもまず、父親が良い。子供のために今まで活動してきたストを断念するが、その際に「ビリーの夢を叶えてやりたい。俺たちに未来はない。ビリーには未来があるんだ。」という台詞を発し、自分のことを諦めて、愛する息子のためになることをすると決断。今までは反対派だった父親だが、やはり息子への愛を感じるし、これぞ優しい父親だと思った。その後も息子に協力的だし、行動や表情を見ていても、自分の息子はかわいいんだなぁと伝わってくる。題材は違うものの、父親と子供との関係を中心に描いた感動作で言うと、『遠い空の向こうに』(この映画も父親は炭坑夫)と同様に感動する。

 父親の良さを一番に感じたわけだが、ビリーのダンスも魅力のひとつだと思う。父親の前で華麗なダンスを披露するシーンは好きだし、それも理由で父親も考えが変わったのを見るとすごく重要なシーンだと思った。それと、通知が届いた際のビリーの表情。あれは反則です!思わず笑みがこぼれてしまった。ビリーの表情も父親の表情もすごく不安そうな表情をしているのだが、泣いているビリーの口から出た言葉は「受かった」。すごく間の取り方が巧い。残念な結果かと思わせておいてだから、喜びも自然と大きくなった。

 見る前評価が高いのが気になっていたが、それも納得できる内容だ。大感動したわけではないが、清々しい良い映画です。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)あちこ[*] ことは[*]

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