[コメント] めぐりあう時間たち(2002/米)
愛することは、生きること。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ヴァージニア(ニコール・キッドマン)もローラ(ジュリアン・ムーア)も、夫に「愛している」と言われながらも満たされず、胸の中で不幸を温め育てている。夫のことも子どものことも愛せずに、「死」に魅せられていく。
ローラが自殺を思いとどまった後、幼いリチャードに「愛しているわ」と、やっと言ったのが印象深い。死から逃れて、息子への愛を実感した。それなのに、愛からも逃れてしまう。彼女が家を出た後、幸せに暮らしたとは到底思えない。
一方、クラリッサ(メリル・ストリープ)は、元パートナーであるリチャード(エド・ハリス)と「友人」として(?)愛し合っている。人工授精で産んだ娘も愛情深く育てたのだろう。ローラを抱きしめたあの娘は、確かに愛を知っているのだから。
愛されるだけでは生きてゆけない。人を愛するということは、相手ではなく自分を強くするのだ。「君を満足させるために生きてきた」とリチャードが言ったように、愛する人がいれば生きてゆける。(彼にとっては、心身共に限界だったのが痛ましい。)
それにしても、イギリス・ロス・ニューヨークでの3つのパーティーだから、さぞかしステキだろうなと思っていたら、あんなに暗いパーティーは初めて・・・。そもそも、パーティーと言っていいのか??
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