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[コメント] フラッシュダンス(1983/米)

オーディションを受けに行ったものの、小綺麗で鼻の高いお姉ちゃん達に囲まれ、いたたまれず逃げ出してきてしまった時の惨めな佇まいと、その惨めさを克服するラストで見せた気丈な表情、この2カ所だけでビールスは仕事を果たしてる。
kiona

惚けて観ていたガキの頃を思い出す。こういうヒロイン映画って、男の子にしてみれば、彼女と野郎ではなく、彼女とオレというバーチャルな感覚で観るのだから、視界に入っても邪魔者でしかない野郎の役所なんて、こんな風に何の魅力もない方が却って好ましかったりするものなのです。

昨晩、深夜テレビで久々に再見、上述した二つのシーンのうち、前者のシーンだけ観て安心し、睡魔に襲われた。夢心地の中、無性に好きだった懐メロ、80年代を象徴するようなアッケラカンとした例のダンス・ナンバーズがいつまでも響いていた気がする。

余りにも個人的な話だが、1984年前後の娯楽映画は、自分にとっては、映画好き体質になるための初潮みたいなもんだった。『フラッシュ・ダンス』、『グーニーズ』、『ネバー・エンディング・ストーリー』、『ベスト・キッド』等々…この辺は、完成度の高い映画ではないってことぐらい解ってるし、批判はできるんだけれど、否定はできっこないのです。甘い採点で申し訳ない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ハム[*] ina Ribot

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