[コメント] 十九歳の地図(1979/日)
本間は独善的な似非テロリストだが、随分とつまらぬ怒りを胸にたぎらせ、吐き出す場所を探しているあたりは自分との恥じ入りそうな共通点である。そのトランキライザーであったのが、情けない、しかし確実に「オトナ」である蟹江だったことは間違いなかろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ところで、沖山は実際に自殺未遂者であり、あの傷も本物だという。世に復讐しようともせず、こんな映画に出るあたり、彼女もできた「オトナ」だったのだと思う。
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