コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 血槍富士(1955/日)

顔もデカけりゃ態度もデカい千恵蔵が、身をかがめて小さくなって(本人がその積り)奴‐やっこ:武士の下僕‐役を熱演。態度がデカいといえば月形もそうだが、彼も小さくなって好演。さてクレジットに企画協力で伊藤、小津、清水のそうそうたる名が見える。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







その中でも清水には(イロハ唄)と書いてある。遊び人だった彼が、劇中の奴さんの踊り指導でもしたのか?採詞する。

(踊り唄)奴さん  

ハーソリャ、ソリャ、ヨーイ奴さん、どちら行く。旦那お迎えに。

さても寒いのに供ぞろえ。雪の降る日も風の夜も、お供はつらいね。

いつも奴さんは高ばしょり。アリャセ、コリャセ。それもそうかいな。

町祭りの路上で鳥追い女が唄い、その子供が踊るシーン。見物する奴の千恵蔵。「次は奴さんだよ」と女が子供に行った時、ふと顔をしかめる千恵蔵。しかし子供の手前、しっかり踊りな、と笑顔になる。

千恵蔵もなかなかの演技派です。

下僕なれど槍持ち奴の忠義と心意気を謳う力作。よっ、千恵蔵日本一!

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ゑぎ

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。