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[コメント] 今度は愛妻家(2010/日)

独特の舞台臭は「パレード」よりも強い。観客への仕掛けが、「騙す」ためではなく、「気付かせる」感覚がやさしい。台詞の多さも鬱陶しくなく、役者の圧倒的な力が終始、画面に漲っていた。
まー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







全編、舞台っぽいのだけど、あの、暗室のシーンは秀逸。

印画紙に次第に定着していく妻のいない風景。

夫の手だけがむなしく映っている。

やっぱりか。やっぱりそうか。

号泣スイッチON。

ひとつの場(事務所兼夫婦の家)で、役者たちが芝居を展開する画がほぼ中心であり、

だんだん空気が停滞して淀んでくるのだけれど、

後半の沖縄のシーンの開放感と、そこで表現される喪失感のあの痛々しさが強烈。

(草むらの水平移動のカット)

全体にもう少し短ければ言う事なし。

薬師丸を慕う教え子の青年のエピソードは絶対に要らない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] 水那岐[*]

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