[コメント] 真昼の死闘(1970/米)
ドン・シーゲルとガブリエル・フィゲロアの幸福なコラボレーション。冒頭タイトルバックから実に美しい夕景を見せてもらえる。思わず『許されざる者』の夕景を想起してしまった。これもまたシーゲルからイーストウッドへの継承の一端かも知れない。
**ネタバレ注意**
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シャーリー・マクレインは実に魅力的な二面性のあるキャラクターを演じているのだが、その見せ方、扱い方は失敗しているのではないか。それは、イース トウッドとの道行きシーンでその本性を垣間見せる必要は無いのでは、ということを指している。特に隠れて酒を飲むカットなんて不要だろう。娼館に辿り着いて初めて素性が観客にも理解される訳だが、このシーン迄はあくまでも聖職者として描かれていた方が展開としては楽しめただろう。ラストでロバに跨った彼女を見せられても快哉を叫ぶことができず、頭でっかちな印象を受けてしまう。ドン・シーゲルのアクション演出の炸裂にはやっぱり凄いものがあるのに惜しい。
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