今回は２作目とは違ってしょっぱなからヴァンパイア彼氏と狼キープ君がガルルルガルルルとにらみ合い、その度にユジン（もとい）ベラが「喧嘩しないで！」と割って入る。これ。ある意味女子の究極の夢かもしんない。けどなぜだか言うほどたのしくない。なぜか。たぶんベラに自分を上手く投影できなくなってきたからだ。イコール「そんなことあるわけねえだろ現象」が自分の中で起きてきているからという他ならない。残念だ。非常に残念だ。結局主人公に感情移入するためにはそこにいくらかリアリティが必要だ。いや！わかってる。いままで（『トワイライト　初恋』『ニュームーン　トワイライト・サーガ』）のどこに「リアリティ」があったんだ？という話ですよ。でもね、なんかね、うまく言えないけどカッチリはまってたの。例えば「トワイライト」の時は「あの子に触りたいけど触れないキーーー！」っていうじれったさとか、「ニュームーン」の時は「彼にフラれたマジ死にたいでも死ねない狼クン慰めてー」とかそういうのがね、少なからずみんな身に覚えがあると思うんですよ。それがイケメンヴァンパイアとナイスガイ狼っていうファンタジーで仕上げられてるんでこの高揚感たるやなかったわけですよ。「トワイライト」っていうのはこのファンタジー部分が昨今ではあまり観られないくらいちょっと過剰でそれがすんごい心地よかったわけですよ。「え？いいの？こんな夢みていいの？？」みたいなね。だってさすがに妄想でも吸血鬼と狼男に奪い合われてきゃーとかさすがにできないですから。 それがなんだか今回はこのリアリティゼロ。ファンタジーのみ。だめ。ぜんぜんだめ。女子は戦争は望んでいません！！あと結婚ですけど結構女子はシビアに捉えるテーマですから正直自己投影できません！！（ていうかマジにその問題にぶち当たってるアラサー女子の前で軽々しく扱うな！！！←本音）ステファニー・メイヤー！！！次はちゃんと落としてくださいね！！ ちなみに今回の観どころをしいていえば、前作、前々作でひかえめだった狼くん（テイラー・ロートナー）がかなりイケイケになっているところです。あいかわらず脱がされてますよ。風邪ひいちゃうよ。（10/11/10 劇場）