二人が密に過ごせる時間が長い期間で僅かしか存在しなかったから、二人の関係はずっと続いたのだろう。そういう意味では秘密を共有しながら強い絆で結ばれていた二人は幸せだったのかもしれない。常に心はあの山へ向いていたわけだし。

大自然を背景に二人の心理や周囲をよく描いていたと思うが、もう少し日々の生活の中での葛藤もあってよかったんじゃないかと思う。実際愛してしまったのなら同性愛者であるという事実に悩みや抵抗ってないままに、相手のことを想い続けられるものなのかな。

ひとまず、同性愛者というものが世間体に苦しむものだというのは分かった。