宇宙の恐怖や科学技術の危険性を描いた映画も悪くは無い。でも、やっぱり宇宙や科学には夢や希望を持ちたい。そんな気持ちを、この映画は代弁してくれたように思う。自分も理系の端くれだから、ロケットや宇宙に対する情熱は凄く良く分かる。だから、ホーマー（ジェイク・ギレンホール）を応援せずにはいられなかった。

　感極まったのは、最後の瞬間。少しせっかちに点火スイッチを押すオヤジ（クリス・クーパー）。白い煙を纏いながら、一線空に舞い上がるロケット。もう涙が止めどなく溢れた。こんなにも夢や希望に胸が膨らむ映画は無い。そして、エンドロールでは、本人が出てくるという心憎い演出。滲む画面を見つめながら、数分は涙が止まらなかった。

　ホーマーとロケットボーイズ、そして彼らを支えた人々、この映画を作ってくれた多くの人々に感謝したい。本当に素晴らしい映画でした。どうもありがとう。

　そして、世界中のエンジニア、サイエンティストに幸あれ！！