[コメント] すべて彼女のために(2008/仏)
妻を愛するささやかで切ない思いが、悲愴な空気を打ち消す。意外性、スリル、後味など、どれをとっても一級品と言える良質なサスペンスで、心地よい余韻が楽しめた。
なんといっても主演のヴァンサン・ランドンが出色。
さえない男のいらだちと、一途さ、ひたむきさを同時にかもし出していて、「無理だろう」という予想と「うまくっていほしい」という応援という、二つの気持ちがわきおこって、つい引き込まれてしまう。
演出がうまいのか、演技がいいのか。久しぶりにはらはらする気分を味あわせてくれた映画だった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。