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[コメント] 時をかける少女(2010/日)

ほとんど仲里依紗の熱演に支えられている。とにかく細部の粗さが気になって気になって仕方がなかった。物語に没入させてよ。お願いだから。
ツベルクリン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







仲里依紗の甘ったるい喋り方の割に役に入りきってる感じの演技はよかった。なんとなく「青春の殺人者」のころの原田美枝子を思い出した。 大林版と同じユーミン詞・曲の主題歌のアレンジを踏襲した「時をかける少女」のイントロがかかるところまではワクワクしたんだけどね。 以下、展開で気になったこと。↓

ママがためてた100円貯金は過去にも持って行ったのかどうか中盤までわからないし。

帰るための薬も持っていったのかどうか途中までわからないし。

親父が倒れたら即日帰郷するんじゃ?とも思うし。

貧乏そうなのに帰郷する金はあったの?って思うし。

広告出した後のあかりの食費その他は溝呂木が出してたの??とにかくお金がどうなってるのかが中盤までまったく説明されないのでそこが不安不安で仕方ないまま見るハメに。

寝てるときに顔のそばに足があったら臭いだろうが!とも思うし。

理科室に部外者が誰も入ってこない理由の説明もないし(当時は土曜日も授業があるから放課後まで生徒が残っていてもおかしくないでしょ)。

普通は出会わないはずの、大学生の長谷川と高校1年の芳山和子がどうして知りあったのかもわからないし。

友人の彼女(に近い存在)なのに溝呂木が芳山をまったく知らないのも変だし。

「そうだ、お母さんに聞きに行けばいい」って普通はもっと早く気づくはずだし、気づかかったなら気づいたときにもっと激しく反応すると思う。何で気づかなかったんだろう!みたいな。

当時の風俗をがんばって再現していたと思うけど、ラスト近く、道路わきの列石のデザインとか、理科室のシーンで背後にちょっと映るコンセントの形状とか、明らかに70年代でないものが映りこんでいる。

そういう演出上の粗はいっぱい。きっと、脚本もそういうツメの甘いままでできている。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)サイモン64[*] 氷野晴郎[*]

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