[コメント] ウインド・リバー(2017/米)
これほど犯人がどうでもよくなるサスペンスがあったろうか。それぞれ事情を抱えた人間達が、不遇の死を遂げた人とその両親と、友人と自分のために闘う。雪山が冷血さと見えない先行きを肌で感じさせとてつもなくクール。ジェレミー・レナーだけでも観る価値ありの充実した110分。92/100
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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正直、これほど犯人はどうでもいいと思ったミステリーがあったろうか。そこにあったのは、無残な最後を遂げた若い娘の無念と、他人事ではないと追うハンターの哀愁。これで十分であり、むしろ場違いなFBIはサスペンスを盛り上げる映画的要素として盛り込まれているだけであり邪魔にも思える。実際、バディムービーとして機能してないし…。せっかくインディアン保護地区を使うならアメリカンとの対立があれば緊迫感増したのにと残念だけど、雪に散らばる血痕だけで画面的にも成功しており満足度はとても高い。編集の大切さを『ボーン・アルティメイタム』以来改めて実感させられたしラストの字幕も印象的。とても充実した110分だった。
しかもジェレミー・レナーがめっぽう渋くてクール。彼をみるだけでも価値はあるよ。(FBIおねえちゃんのデカパイもね)
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