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[コメント] 僕の彼女はサイボーグ(2008/日)

尺は長く間延びしていて、衝撃の結末は「???」な感じではあるが、ストーリーはこの際棚に上げて、美しくもカワイイ綾瀬はるかの着せ替えを、ひたすらお楽しみいただきたい。
サイモン64

この映画、上映時間は120分と非常に長く、ものすごく間延びした感じではある。衝撃のエンディングも解釈不可能であり、途中泣かせよう泣かせようとする日本映画お得意のウェットなパートもある。不満をあげつらうときりがない。

しかしながら、未来から来たサイボーグを演じる綾瀬はるかの着せ替え人形的美しさは素晴らしく、退屈しながらでも、彼女の魅力だけで最後まで引っ張られた。叫ぶ彼女からは、少しだけミラ・ジョヴォビッチ的雰囲気も感じられ、スタイリッシュなアクションの方向性も良いのではないかと思った。

小出恵介は少々オーバーアクションではあったが、気弱で優しい若い男を上手く表現できていて、主演二人のキャスティングは良いと思う。

タイムマシンものにはありがちなタイムパラドックスの問題を、この映画では深く考えることなく、完全に未来が成立しないような過去の変え方を何度もしてしまうのだが、もうこの際、そういうモロモロはすっかり棚に上げて、美しくもカワイイ綾瀬はるかの着せ替えを、ひたすらお楽しみいただくのが正しい鑑賞法と言えよう。

最後に、この映画のエンディングは正に衝撃のエンディングであり、その衝撃ぶりは実際に見てみないと判らないので、是非最後まで見ていただきたい作品。せっかく最後まで見たのに、脳みそが「???」となったまま劇場を去らねばならない中途半端さに不条理を感じること受け合いであり、こんな気持ちになれる映画はなかなか無い。そういう意味でも貴重な映画と言えよう。

(評価:★4)

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