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[コメント] 僕の彼女はサイボーグ(2008/日)

タイムパラドックスがめちゃくちゃなのは百歩譲るとしても、この演出&脚本の粗雑さは許しがたい!
ゆーこ and One thing

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 あくまでも命令のためにジローを守っていたサイボーグ彼女は、最後には命令を超えてジローを守りぬき、そして死んでいきます。

 平たく言えば「愛は理論や理屈を超えるもの」がこの手の作品のキモだと思うんですけれど、一番重要な部分が丁寧に描写されていないため、サイボーグ彼女が最後にジローに対して言った「あなたを感じる…」の言葉に全然説得力が感じられませんでした。

 例えば

 「機械でありながら人間の感情が芽生えはじめたサイボーグ彼女は、彼女なりのやり方で一生懸命ジローの世話を焼こうとするが、それがことごとく空回りしてジローの不評を買ってしまう」とか。

 「嫉妬や悲しみを感じ、流れるはずのない涙が溢れる」とか。

 機械である彼女が感情を獲得しはじめたような描写がほんのちょっとでも存在していればセリフにも説得力が生まれたと思うんですけど、そういうものは全くないので、最後のセリフがすごく唐突に感じました。

 伏線も生かせてなかったような気がします。サイボーグ&未来から来た人間の彼女ともに、常軌を逸した大食いチャンピオンである意味はなんだったんでしょうか?

 綾瀬はるかはとってもグラマラス&キュートでしたし、小出恵介も好演でしたけどね…。

(評価:★3)

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