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[コメント] 少年メリケンサック(2008/日)

宮崎あおいの必死さにノレなかった。小ネタはそれぞれ面白いし、全体にほんわかしていていいんだけど、脈絡の通らない部分や、回収しきれないエピソードが多くて全体的には残念な仕上がり。
サイモン64

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







2009.2.25 梅田ブルク7で鑑賞。18:15からの開演と言うことで、定時ダッシュ(死語?)で劇場の入ってるビルには開演時間4分前に駆けつけて安心していたら、レディースデイでエレベーターは超満員。結局中に入れたのはビデオ男が踊り始めたタイミング。この映画もすごい入りで、ほぼ満席の中、私は前から3列目の右端の壁際の席を取った。その日は雨で、傘に鞄にコートなどなど荷物が多くて、狭かったらヤだなとか思いつつそこに行ってみると、私の右側はすぐ壁ではなく座席のない空間が広がっていて、荷物の置き場所には事欠かなくて助かった。でも上映90分くらいから、昼に食べた激辛カレーのせいで腹が痛くなりはじめ、常備しているストッパを飲んでもどうにもならなかったので、若き日の木村祐一がファンの女の背中にサインしてるシーンでトイレに行くことに。トイレから戻ってさっきまで履いてたスリッパ(出張や映画鑑賞の機会が多い私はスリッパを常備している)に履き替えようとすると、ない。なのでスリッパを探してごそごそしてしまった。結局スリッパは前の段の下に落ちていた。そんなわけで今日は終始ゴソゴソ・ガサガサしてしまい、他の映画ファンの皆さんに大変ご迷惑をおかけしたことを、心から申し訳なく思います。すいませんでした>梅田ブルク2009.2.25 18:15 の回から見た、右端方面に座っていた皆様。

〜〜〜

さて、前置きが長くなったが、話題の『少年メリケンサック』を見に行ったのである。私はクドカンの作品はテレビ・映画含めてこれが始めてだったので、非常に楽しみだった。で、見終わった感想は、「予想通りイマイチ」だった。

宮崎あおいは、懸命にヒロインを熱演していたのだが、華奢なからだつきの彼女が奮闘する様を見ていると、なんだか気の毒な気もしてきて、イマイチ乗り切れなかったし、ユースケ・サンタマリアとの台詞の応酬にもイマイチ空回りしているようだった。

彼女はユースケ・サンタマリアが経営するメジャー・レーベルに在席する派遣社員という設定なのだが、一刻も早く退社したいのか、あるいは会社に残りたいのか、最初の方のセリフだけでは判別が付かないちぐはぐさも見られた。

佐藤浩市の親父の話、息子の話、唐突に宮崎あおいのヒモがバンドに参加させられる話、ファミレスでもめる話、実は元気だった田口トモロヲなど、十分描き切れて無くて放置されているストーリー断片が多いのが非常に残念だった。

最初はダラダラでグダグダな高齢者バンドが徐々に観客の熱狂を取り戻していく過程もあまり丁寧に描き混まれていないので、かなりの部分を脳内補完する必要があった。

なお、劇中登場するビジュアル系大物アーティストは佐藤浩市が二役でやってるのかと思ったら、田辺誠一だったのでびっくりした。他にも烏丸せつこが出てた。

この映画の印象は、「小ネタ先行」という感じで、小ネタを糊にしてストーリー断片を繋いでいるのだが、ギャグ4コマの映画化じゃないんだし、やっぱり映画ってメインのストーリーがしっかりしていないとダメだなと痛感させられた。

(評価:★2)

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