[コメント] なくもんか(2009/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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2009.12.3 TOHOシネマズ梅田で鑑賞。今日はプレミアゾーンにて絶好の視聴環境であった。鷹の爪団も良かったし、紙兎も楽しかった。
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結論から言うと、竹内結子があまりにも美しいので、それを鑑賞するためだけでも見る価値があると、ワタクシ的には思えた。邦画はそんなに好んで見ないせいもあって、竹内結子が出ている映画を見るのは全くの初めてだったのだが、こんなにきれいな人だとは思っていなかったのであった。中村獅童は一体ナニを血迷ったのであろうか?
さて、竹内結子はさておき、映画そのものはどうしようもない出来上がりである。途中までは結構笑えもするし、泣けもするのだが、後半舞台が沖縄に移ってからは、ひたすら退屈でつまらない時間を過ごさなければならず、単なる苦痛を味わうための無意味な修行に思える。
どうにも宮藤官九郎という人は、長い映画でないと格好が付かない、箔が付かないとでも思っているのだろうか?私が最近見た、彼が関わった映画『少年メリケンサック』『カムイ外伝』『なくもんか』のいずれも、無駄に長いくせに、脚本家の脳内でのみ物語が補完されていて、観客側が相当の好意と想像力でもって補わないと理解できないような筋運びになっているのである。もっと話を絞って、短い時間で語った方が良いと思うのだが。
根本的なこととして、なくもんかと言ってる割には泣いてばっかりというのもよくわからない。また、いつも笑っている彼がストレスを発散するためにゲイバーで女装して接客しているというエピソードも後半十分活きてこないのがもったいない。
それぞれの登場人物が抱える問題が錯綜しながら最後はハッピーエンドという形にするなら、各エピソード・各人物をもっと大事にして欲しいと思った。
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