[コメント] レ・ミゼラブル(2012/英)
劇場では決してできないミュージカル映画ならではのラストシーン。あの規模であの盛大さであんな気持ちのいい表情での 歌声を聴いたら心が揺さぶられないわけがない。
大切に育ててきたコゼットが許してくれた。コゼットを任せられる若者もできた。二人が自分のことを愛して泣いてくれた。ジャン・バルジャンが悔いなくあの世に行ってハッピーエンド。もしここで終わっていたなら感動は全然薄かったと思う。
民衆が集い、自由を愛し、母国を愛して歌声をそろえる。映画だからこそできた壮大なスケールでの歌声は心に響いた。 この映画がジャン・バルジャンの愛だけに焦点を当てるのではなく、コゼットやマリウスの愛だけでもない。それぞれの愛がある中で、国民全員の愛する心が描かれていたことを物語るかのようなラストシーンが印象的だった。
もちろんどのキャラも憎めずいい味を出していたことには違いないし、アン・ハサウェイの独唱なんかは圧巻だった。 しかしこの映画は個人のキャラクターや演技だけでなく、民衆の歌声でラストを迎えたからこそ映えたのではないだろうか。
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