[コメント] 宮澤賢治 −その愛−(1996/日)
過激な禁欲の仏教徒を性の伝道師新藤が描くという組合せがそもそもミスマッチなんではないのか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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作品世界との往還が観たいのだが何もない。ただ史実が淡々と並べられるばかりで、土壌改良に苦心する農学者の半生の映画みたいだ。もちそんその側面も興味深いのだが、不足感は否めない。
三上博史が白装束で太鼓叩いて「魚を喰ったら魚が後ろから見ている」と真宗の集まりに乱入する件が白眉。だが、真宗の親から離れたくて日蓮宗に改宗したのではないか、というニュアンスが必要以上に加味されたように見えた。どうなんだろう。
後半は新藤がそれでもと女性関係を掘り出そうとして失敗した具合なのだが、「侮辱」された牧瀬里穂が可哀想で心に残るので1点プラス。あと、酒井美紀は麗しく、神山は真面目な女性の造形が上手い。
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