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[コメント] Dr.パルナサスの鏡(2009/英=カナダ)

相変わらずコストパフォーマンスの悪い「無駄な巨大感」などの満載ギリアム節は楽しいのだが、イマイチ面白くないのはなぜだろう?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「物語を紡ぐことが世界を動かしている」とこの映画は提示します。 “多重構造のフィクション”好きテリー・ギリアムによる昨今の真実話ブームに対する批判にも思えるのですが、その設定は上手く活かされないんですよ。 物語ることと映画の世界がリンクしてないと思うんですよね。

思うにこの映画、というか脚本、もっと突っ込まなきゃいけない所があったと思うんです。 有り体に言えば、登場人物達の心情。 爺さん、娘、ヒース・レジャー、三者三様気持ちの流れがあって、それが双方食い違ってて、そこが“物語”的に面白いところなのに、ギリアムは“絵”的な面白さにご執心なまま。

やりたい事は分かるんですけどねえ・・・。

(10.01.31 ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ぽんしゅう[*] 月魚[*] maoP

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