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[コメント] なまいきシャルロット(1985/スイス=仏)

なまいきというより面倒くさい「中2病」。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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クロード・ミレール生誕80周年上映のデジタルリマスター版で、2022年に初鑑賞。

この映画で家政婦(父親の愛人?)を演じているのがベルナデット・ラフォンで、つい先日にトリュフォー『あこがれ』と『私のように美しい娘』を観たばかりだったもので。私は『私のように美しい娘』を「『ニンフォマニアック』みたいだ」と評しているのですが、その『ニンフォマニアック』の主演がシャルロット・ゲンズブールなんですよね。この少女が30年後には色情狂ですよ。世界はどーなっとるんだ!

映画は、すごーく良かった。「なまいき」というより「面倒くせえ」けど。いわゆる「中2病」。私はよく「映画は時代も国境も超えない」と言っていますが、この思春期のモヤモヤは万国共通なんですな。

これがハリウッドだと「複雑なストーリーや豊富なエピソード」で魅せるけど「思想や感情が単純」という方向になりがちなんですよね。この映画は、「話は単純だけど思想や感情が複雑」というフランス映画らしいフランス映画。

彼女はね、地球儀を壊すんですよ。つまり、若者は既存の世界を破壊する(大きく変革する)力を持っているのです。その結果が『ニンフォマニアック』だけどな。

(2022.10.01 新宿シネマカリテにて鑑賞)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ペンクロフ[*]

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