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[コメント] 風花(2000/日)

やっぱり相米慎二とは肌が合わない
ペペロンチーノ

十数年ぶりに観た相米作品。

カメラを動かすことは覚えたらしい。でもやっぱり下手だ。巧さを微塵も感じない。

基本的にこの監督は「何をどう写したら、画面にどう写り、観客にどう受け止められるか」という事が分かっていない。カットが割れない。多少出来るようになったようだが効果的でない。あまたの巨匠・名匠、あるいは腕のいいカメラマンが異口同音に「映画は光と影だ」と言っているのに、全くなってない。照明使ってんのか?(使ってるんだろうなあ、クレジットに名前あったから)

「120年もこの街は何をしていたんだ」だって?お前は20年以上も監督していて何やってたんだ。

家内がかつて『光る女』を観た後、面白くないと言った。だが、こうも言った。「有名な監督だし、評価も高いから分からない私が悪いんだと思った」

これは間違いである。私と同世代は知っているのだ。何かで受賞した『台風クラブ』、大ヒットした『セーラー服と機関銃』、『翔んだカップル』。どれか一つは(テレビか何かも含めて)必ず観ているはずである。そして多くの人にとって「面白くなかった」はずである。 思春期に観た数少ない日本映画がつまらなければ次はもう観ないだろう。豪華キャストによる本作だって同様。こうして日本映画はダメになっていくのだ。今や相米慎二は日本映画にとっての害悪以外何者でもない。

それでいて常にキネ旬の上位に入るから不思議だ。小泉今日子夏目雅子薬師丸ひろ子斉藤由貴工藤有貴河合美智子安田成美牧瀬里穂等々数多の女優陣がこぞって出演するのはどういうわけだ?演技指導は巧いのかなあ・・・

追記

こんなコメントが最後になってしまうなんて・・・反省・・・平成13年9月9日映画監督相米慎二逝去。享年53歳

(評価:★2)

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