[コメント] アイズ ワイド シャット(1999/米)
長いこと一緒に暮らしている夫婦でもとことんまで判りあえるものではない。当時ハリウッドきってのおしどり夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンを起用した意味はここにある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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美人すぎる嫁さんをもらって浮気が心配でたまらないトム君。「おれだって!」と浮気に挑戦するもあと一歩のところで邪魔が入る。あんなきれいな奥さんがいるのにクリスマスに独りでフラフラしてる悲しい男の物語。
ラストのセリフは、相手のことが判らないからFUCKするしかないという結論なのか。だがFUCKしても判らないものは判らない。むしろ他者であることをより強烈に認識させられるかもしれない。
流麗なカメラワークは健在だった。特にキッドマンがトム君にいちゃもんをつけるシーンは最高だった。美しいボディラインを白の下着で強調しつつ、「ああいえばこういう」を繰り返す。愛とか信頼とかってかなり無根拠でいい加減なものなんだから、いくらでもいちゃもんつけられるんだよね。
キッドマンが最高の女優なのは当然だが、トム・クルーズも情けない男を好演していた。二人ともキューブリックの遺作という名前に負けることはなかった。
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