[コメント] スウィート・ノベンバー(2001/米)
奇麗な映像の中で、夢のような、幻のような悲しいお話だった。たしかに、「最高のラブストーリー」だとは思わないけれど、見終わったあと、しみじみと、いい映画だったなあと思った。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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2001年7月、留学のために渡米する際の機内上映映画がこれだった。 「これから留学するんだから」と、日本語吹き替えでなく、英語で一生懸命見ていた覚えがある。
そういう事情もあって、多少、思い入れが強くてひいき目に見てしまう。
Novemberという秋から冬への微妙な時期を背景に、今一つはっきりしない、押しの弱いシーンが、単調ともいえる調子出進む。
でも、その淡々とした調子が返って、最後の悲しい終わり方に合っている。
確かに「傑作」と呼べるような作品じゃないと思う。
それでも、幻のようなストーリーは、見終わってしばらくしてから、ふと頭をかすめる。
ネルソンがサンタのふりしてやって来たとき、サラが食器洗い器を見て喜ぶ様とか、ラストに、サラがネルソンの首にマフラーをまくシーンなどは、ほんのりとした暖かさを感じさせる良いシーンだった思う。
最後にネルソンはマフラーの匂いを嗅いでいた。 それは、やがて消えゆくSweet Novemberの残り香だったのかもしれない。
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