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[コメント] 鬼火(1963/仏)

作家である男は、精神病院らしき所に入っている。女がいないと、淋しくて 生きていけないというヒモ野郎。男は、過去の女たちに会いに、パリに行く・・・。
Linus

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そこで友人に会うが、「平凡に満足しろ。いずれ幻想に気づく」と諭される。

平凡な日常に満足することが、大人なのか?

男は「人を愛し、愛されたい」と友人に口走る。 しかし内面の彼は違かった。なぜなら遺書に、

“僕は死ぬ。君に愛されず、君を愛さなかったから。互いの間が弛んだから 死ぬことで、僕の烙印を君に残そう”と記している。

なんてヒネクレタ男なのだろう・・・とは思わなかった。 孤独とはそういうものでしょう。相手(社会)にアイデンティファイ できない状況だと思う。観念的な映画だったが、そういう人間がいる 映画があっても良いと思う。しかし、『鬼火』とは、なんて嫌味な タイトルなんだろう。

鬼火・・・(1)夜、墓地や湿地で燃える、青色の火。(2)(葬式で)出棺の時、門前でたく火。

《レビューは随分前に書いた観賞用ノートを書き写したものです》

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ロープブレーク[*] セント[*] tredair

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