脚本か編集か、またはその両方がひどいのか、とにかくストーリーがぶつ切りで、敵役の女大佐は脈絡なくどこにでも現れるし、「創造者しか治せない（直せない？）」ということでAI少女が持ち込まれた先では創造者は植物状態で、なのになぜか治ってるし、森から出てくる巨大戦車はカット割りとアングルがめちゃめちゃなせいで何台いるのかわからないし（たぶん1台）、もういろいろうんざり。その上ラストは『ローグワン』まんまだし（世界を救ったカップルが手を取り合って崩壊する巨大構造物と運命をともにするなか、彼らが救った新たな希望が砂漠に降り立つのですよ）、いったい何がしたかったのか。

だいたいAIに頼っていないはずの米国軍が最新兵器でガンガン攻めてくるのにAI軍はアバターを思わせるゲリラ程度の装備だし、世界観というかSF考証もでたらめ。

「きっと編集権をフォックスに取られちゃったんで、ずたずたにカットされたんだろうけど、まあそれでもこんだけクソ長いんだから仕方ないかな」と思ったら2時間13分で、それでも長く思えるこのダメっぷり。

せっかくの良い素材とかわいい子役がもったいないぞ。

なお、帰ってから妻に愚痴ったら「そもそも渡辺謙が出てる洋画ってろくでもなくない？」と当たってるような当たってないような感じで総括されました。まあね…。