[コメント] 殺人狂時代(1967/日)
のほほんとした感じの仲代達矢、とにかくマッドな天本英世、やたら色っぽい団令子、笑わせてくれる砂塚秀夫。そして気付いた。まともな奴が全然出ていないことに。だが→
我々は彼等を笑えるかね? 口では世界平和を唱えながら、ブラウン管に映し出される戦争の光景を好奇心で食い入るように見ているではないか。
君も、もちろん私もそれを笑えない。
世の中がどれだけ狂気に満ちているか、そしてそれだけの狂気を持ちながら自分が死ぬのは嫌だと、皆が皆思っている。もちろん、私も。
「……ただ、私が君達と違うのは、私はそれを隠さない、ということだ」
強烈極まりない傑作。これこそ人間の本性である。
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