「ジャン・ピエール・メルビル作品」(24)の映画ファンのコメント
いぬ(1963/仏=伊) リスボン特急(1972/仏) 仁義(1970/仏) 影の軍隊(1969/仏) サムライ(1967/仏) 賭博師ボブ(1955/仏) ギャング(1966/仏) マンハッタンの二人の男(1958/仏) 恐るべき子供たち(1949/仏)が好きな人 | ファンを表示する |
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いぬ(1963/仏=伊) | ジャン=ピエール・メルヴィルこそフランス映画史上最も発砲の演出に頭を使った監督かもしれない。メルヴィル以上の発砲を見せてくれる監督はアメリカにさえ数えるほどしかいないのではないか。 [review] | [投票(1)] | |
リスボン特急(1972/仏) | メルヴィルの「青」にはそれだけで心を締めつけるものがある。だが、私にとって彼はやはり「簡潔さ」の作家だ。冗長の謗りを受けかねないほど丹念に犯罪が描かれる一方で、驚くべき簡潔さで打擲や発砲が炸裂する。そしてアラン・ドロン、リチャード・クレンナ、カトリーヌ・ドヌーヴの「顔」がそこに余韻を添える。 | [投票(1)] | |
仁義(1970/仏) | カメラワーク、人物のフレームイン、暴力、これらを貫く唐突さと簡潔さ。他のメルヴィル作品にも共通して見られるはずのものだが、しかしこれが私を絶えず驚かせる。ジャン・マリア・ヴォロンテ絡みのシーンはどれも面白い。 | [投票] | |
サムライ(1967/仏) | 風景を冷たく錆びた青で染め尽くすメルヴィルの態度は偏執的ですらあり、特にアラン・ドロンの部屋の内装美術なんてやりすぎだと思うのだが、それはこの美学過剰の作品世界を形成するにあたっての必要条件でもあろう。瞬間的な暴力の描写の冴えはやはり目を見張るものがある。 [review] | [投票] | |
恐るべき子供たち(1949/仏) | 「芝居がかった」物語世界を構築するための手段とは云え、この大仰な音楽の使い方とナレーション過多はやはり好きになれない。エドゥアール・デルミットも適役か疑問だ。しかしこのアンリ・ドカエ撮影の独創性を認めないわけにはいかないし、「屏風」をはじめ空間演出にはメルヴィルの才気が窺える。 | [投票(2)] |