三原光尋の映画ファンのコメント
赤い文化住宅の初子(2007/日) |
昔だったらゴマンとあった貧乏映画が現代では逆光のようにまばゆいから不思議です。東亜優が現実を静かに受け入れていく姿勢が感動を呼ぶのかなあ。 [review] (セント) | [投票(3)] | |
『赤毛のアン』が空想の翼を広げることも許されず、悪意の作為だけが少女を追い詰める大人の世界。それを否定することができない王子様は、少女のためにふたりで駆るトロッコを用意することすらできず、大人に定められた社会に相応しいプレゼントを最後に贈る。 [review] (水那岐) | [投票(5)] | |
絶望的な状況でも過度に悲観的にも攻撃的にもならないで淡々と日々を全うしていく美しさとでも言おうか。醒めた諦観ではなくノーブルな直視のスタンスだから脇キャラの過剰もあざとくない。技法への拘泥の無ささえもそれを補完する。 (けにろん) | [投票(6)] |