中尾正人の映画ファンのコメント
カエル少年失踪殺人事件(2011/韓国) |
思いがけない力作でした。熱くなりもせず、かといって冷静すぎず不可解な少年たちの失踪事件を家族の立場から、そして恐らく架空なんだろうが、マスコミ扇動者、大ぼら吹き大学教授を巻き込んでこの物語は混沌化する。 [review] (セント) | [投票(2)] | |
特ダネを狙うテレビマンの利己心と、自説の実証が目的化する心理学者の陶酔感。実はこの物語の先か読めないサスペンスの高揚は、「事件」すら嬉々として消費してしまう大衆、すなわち我々観客のエゴの実証にあると気づいたときの後ろめたさ。意地の悪い映画だ。 (ぽんしゅう) | [投票(4)] | |
犯罪事件の実録物は、かつては日本映画の得意技であったが、近年は韓国にお株を奪われている。本作も秀作。緊張感が全編を覆っている。系譜は海の向こうで引き継がれている。 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |