★4 | 策謀も、捜査も、痛みや死ですらも、ひたすらに手続き的。無情緒による情緒というものがある。混迷が底無しに深まり、崩れかけても崖っぷちの爪先立ちで無表情を貫くスン・ホンレイから、却って無常感が立ち上がる。好演である。対してひたすらに濃ゆい顔面のルイス・クー。
[review] (DSCH) | [投票(1)] |
★3 | ジョニー・トーといえば、純粋な男同士の友情、けれんな殺しの美学などスタイリッシュな映画をファンに提供してきたことで有名であります。本作は50作目らしい、、。
[review] (セント) | [投票] |
★4 | 凡人こそ殺人マシンとする世界観が、香港人のナショナリズムを仮託されるかたちになっている一方で、凡人の報復を喰らった公安のオッサン(スン・ホンレイ)は、なぜゾンビ化してまで戦うのかという、不思議な情熱で物語を普遍化する。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★5 | 感傷を廃しあくまでも即物的にドライに見せきった点でジョニー・トーの到達点か。決定的瞬間を引き伸ばしてサスペンスを醸造する見事な手腕は、『エグザイル』や『冷たい雨〜』を経て新しいステージに移行したことを示すのだろうか。完全に圧倒された。 [review] (赤い戦車) | [投票] |