有安杏果の映画ファンのコメント
ももドラ momo+dra(2011/日) 銀のエンゼル(2004/日) 幕が上がる(2015/日) シロメ(2010/日)が好きな人 | ファンを表示する |
悪童日記(2013/独=ハンガリー) |
子供たちが親からも親族からも実質的に見放され、過酷であれ、それでも生きていくという人間の絶対的な本質部分を黙々と淡々と、そしてロングショットを多用して客観的に描いてゆく。その荒れ野に放たれた野生の少年たちの生き様からは人間の根源を見る。 [review] (セント) | [投票(3)] | |
真正の『地獄でなぜ悪い』。好むと好まざるとにかかわらず地獄に叩き込まれた双生児は、パパとママのいい子である過去を脱ぎ捨てて冷徹で狡猾な大人のオーラを漂わせるに至る。「戦争のせい」などとは言わない。双生児の望んだことは地獄に順応することであり、その目的のためなら裏切りも制裁も厭うところではなかったのだ。 [review] (水那岐) | [投票(4)] | |
原作がほとんど文体の戦略でもって成り立ったような小説だけに、小説はいかに映画化されるべきかという昔ながらの問題が一入に顕在的だ。要するに、人物や風景が実在感を伴って表象されるのは映画の主要な武器だが、創意工夫もなしに小説『悪童日記』にそれを適用するのは果たして賢明の策だったろうか。 [review] (3819695) | [投票(4)] |