★4 | 21世紀に西部劇を撮る意味について、製作側が意識的な数少ない作品だ。ロングショットがどれも引き締まっていて良い。女たちのフードの色にしても、暗すぎる夜にしても、ジャンルの再発明を目指す気概が感じられる。ミシェル・ウィリアムズが健康的な風貌すぎてどうも題材に不釣り合いだが、それも含めて狙ったものかもしれない。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | タイトルバックの絵に1845という数字が見える。まだ単発銃が主流の時代だ。冒頭は川を渡る場面。女たちは、籠などの荷物を持ってゆっくり歩く。牛と馬とロバも、川の中をゆっくり渡っていく。ロングショットなので、俳優の顔もよく分からない。5分くらい科白無し。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 地の果てまで続くような砂礫と灌木の乾いた風景。それが1週間、2週間と続き、あるいはもう何年も経ったのかもしれず、永遠と無限を想起させずにはいない反復の終わりに何があるのか(楽園?神?世界の終わり?)、募りゆく疑念も不安もそのまま、唐突に暗幕が下りる。実際は90分付き合っただけなのに、まるで神隠しにあったような意識の晦冥。このようにして我々はある日自分の死に不意打ちされるのかと (袋のうさぎ) | [投票(4)] |