★4 | メリルからローラ・ダン、 シアーシャ・ローナンへと世代を経るごとに伸展する馬面。爆縮レンズのように、馬面に四方から圧されたローレンス・ピューの丸顔はその球形を際立たせ、馬面一家の不穏を引き受ける。 [review] (disjunctive) | [投票(4)] |
★4 | ジョージ・キューカー版(1933年)、マーヴィン・ルロイ版(1949年)、ジリアン・アームストロング版(1994年)とほゞ同じ原作範囲を扱っているが、プロットの選択と並べ替えは、本作のグレタ・ガーウィグが頭抜けていると思う。
[review] (ゑぎ) | [投票(6)] |
★5 | 解体・再構築された時制が連関項目を際立たせ一大叙事詩の態を成し姉妹の間を回遊するシャラメが裏支柱として浮上。次女の自我確立は大叔母・母の生き様を彼方に見ながら悠久の時間軸の中で為されていく。その巨視感は圧倒の美術と衣裳に担保されている。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 時空間移動の唐突さに戸惑わされたが、ローナンの原稿持ち込みからはじまる本編のアイキャッチ能力はいまリメイクを行なった意義を訴えている。美貌だけではない姉妹の一喜一憂のインパクトと胸に迫る感情の強調。女性監督ならではのメッセージ性に嫌味が纏わりつかぬ処理は見事であり、姉妹の生き方は観衆の意識に太く刻まれる。「見せ場のデパート」とも言える演出の妙も評価の一因。 (水那岐) | [投票(3)] |