★3 | 是に従い敗軍に与するセンチが錦之助の朗々語りで総括されるあたりが肝だが、宇宙人からギターまでが混在するキッチュなオフビート感は須く寸止めだ。ド真面目な加藤泰では御し切れない題材。一方で美佐子絡みの哀感は切々たる情感を漲らせる。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 戯画化された空間の中で展開するミュージカル時代劇(というかスプーフ時代劇)だが、マキノや沢島忠が作った幸福感に溢れるミュージカル時代劇とは全く異なり諦念でいっぱいになる。しかしそれは軽やかな諦念だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 『ジャズ大名』にも影響を与えたと思しき、実にファンキーな映画。こんな映画よく撮れたもんだ。特撮あり、ミュージカルありとご機嫌な展開の中にも加藤泰らしい厳格なローアングルが挿入され作品を引き締める。ピントを合わせた近景よりも、ぼかした遠景の方で何か重要なことが起こっていたりする。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 時代考証を無視した天衣無縫なコミカルさから、開き直ってあからさまにしたチープさまで、その後の『仮面の忍者赤影』の正統的な先駆者。願わくば『真田十勇士』としての獅子奮迅を期待したかった所だが、学生運動とその挫折をオーバーラップさせただろう性格上、あの展開は必然だったのだろうことは惜しまれる。 (水那岐) | [投票(2)] |