★3 | ドン・ジョン(2013/米) | イケイケのしんどい女よりくたびれかけてても気のおけない女というコンセプトはレヴィットごとき若造に言われたくない。シーンの場を限定し反復する話法は原理主義的主人公を反映する為としても世界を矮小化する。家族のキャスティングはけっこう絶妙。 | [投票(1)] |
★4 | ルーム(2015/米) | 映画は男を放逐しガン無視する。ひたすらに母息子に寄り添い寡黙だが真摯な視線で見守り続ける。そういうスタンスが心から的確と思う。色々あっても子はやがて母親を乗り越えていくだろう。理解と成長が世界を変容させたことを具現化するラストが素晴らしい。 | [投票] |
★3 | アベンジャーズ エンドゲーム(2019/米) | サノスの言い分に一理あるし痛みを伴わぬ間引の安楽感ゆえに1時間かけての鎮魂・苦渋は大袈裟な紙芝居めく。タイトな面子が残っての望まぬ自己犠牲な顛末に向け全身全霊で物語を絞っていくところ又かの無駄弾補充で拡散し挙句は何でもぶち込む闇鍋と化した。 | [投票(3)] |
★3 | シャン・チー テン・リングスの伝説(2021/米) | 武侠風味のピカレスク譚に食焼けしつつも、現代パートに入って俄然身を乗り出す。シスコの走行バスでのアクロバティックな闘技とマカオのビル外壁のそれはジャッキー映画直系。妹との共闘も『PS3』を偲ばせる。あとはCG天こ盛りで再び胸焼けする。 | [投票] |
★5 | フリー・ファイヤー(2016/英=仏) | ワンシチュエーションのドンパチ劇を描くに意表つく展開とか大仕掛けハッタリとかを使わない。設定だけでもたせている。IRAの武闘派にブラックパンサーの残党&ジョン・デンバー。時代とキャラと環境を決めれば映画は自走する。そういった確信は潔い。 | [投票(1)] |
★3 | キャプテン・マーベル(2019/米) | なんで彼女がそうなったのかをやっつけ感横溢の作劇でならやらん方がいいってレベルだし又もやの覚醒ってのも大概にしてんかってことであるが、全ては『アベンジャーズ』の為にの大義のもと。正直サミュエルのCG若返りと猫の1点突破の驚愕性が唯二つ。 | [投票(2)] |
★4 | キングコング:髑髏島の巨神(2017/米) | 「怪獣無法地帯」な設定は最深部の琴線に触れるが巨大水牛・巨大蛸・巨大蜘蛛・巨大七節と色々出てきた挙句コングの相手は又かの巨大蜥蜴。米映画のジャンルのトラウマ的病理を伺わせる。時代設定をベトナム戦争終結間際に置きロックがガンガン流るのが良い。 | [投票(1)] |