★5 | まるで邦画とは思えない瑞々しい感性に満ち溢れた作品。監督の創造性は勿論だが、Artisticなカメラのたむら、自然体で演技する役者陣の好演、どこかノスタルジックな匂いを感じさせるロケーションなど調和が見事。物悲しいバイオリンの旋律も詩的な作品の余韻と共に胸に残る。 [review] (TOBBY) | [投票] |
★3 | 侘美の音楽を含め時代に逆行した映画。それが必ずしも悪だとか無意味だとか云うつもりはないが、こんな出来では小さな波風さえ起せない。物語の解体とは、メッセージなり時代の空気なりをより鮮明・効果的に抽出する為の手法であり、主題無きスタイルの追従は欠伸しか生み出さない。女優が美しく撮れていないのも許しがたい。エロVシネ時代の作品の方がこれよりは幾らかマシです。 (町田) | [投票(1)] |
★3 | 物語が進むにつれ、不要な矛盾があり気が散ってしまうのが残念。単なる脚本の甘さか?と思ってしまう。登場人物の設定は面白いが、「変わっている」「奇妙」にとどまっている。もっと一人一人を掘り下げて描いて欲しい。 (レモン汁) | [投票] |
★2 | ひ弱な感性が紡ぎ出す近親相姦の讃歌。姉を持つ身としてはオイディプスやエレクトラより身近な題材だが、およそ現実味がない。浮いた物語で一本の映画をでっち上げる才能は認めるが、セリフの不自然さも含めて七里監督にはこういうファンタジーなりのリアリズムを勉強して貰いたい。 (水那岐) | [投票(1)] |