★5 | 非常に論理的で分かり易いシナリオ。共産主義思想がいかに魅力的なものであって、そして同時に脆いものであるかがよく伝わる。物語の禍々しさと裏腹に、動物たちの一挙一動はあくまで可愛らしく描かれていることが、かえって異様な世界観を生み出している。 (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★5 | 傑作だ。原作もアニメも(音楽も出色)。権力の構造がよく分かる。権力なんて所詮こんな所に落ち着くのだろう。いつもバカをみるのは、真面目に働く者たちだ。馬のボクサーは名シーンだ。私だけでなく、わが身に照らし彼に親しみを覚える観客も少なくないだろう。 (KEI) | [投票] |
★4 | 共産主義の理念が素晴らしくとも、いずれは野心ある統率者によって独裁政治に容易に変質してしまうことは誰でも知っている。冷戦時代が首をもたげてきた頃、この作品に出会えた人々はその矛盾を大いに気づかされたろう。しかし、共産主義の衰退期に生きる我々とて、政権の腐敗に無縁になれない以上、この作品は生きている。 (水那岐) | [投票(2)] |
★4 | 寓意のための物語なので、寓意をはみ出る驚きこそないものの、「共産主義の理想郷」崩壊メカニズムの解説の手際は鮮やかで目が離せない。カタストロフが約束された物語と知っていても、ディズニー真っ青の猛毒デフォルメの容赦なさや、暗殺や簒奪、選民、動員、虐殺といったモチーフの淡々と着実・整然とした挿入が、抜き差しならない緊張を醸成。そして歴史は繰り返す(繰り返してはならない)。
[review] (DSCH) | [投票(1)] |
★3 | いいねぇ、ディズニーの愛らしいキャラたちを嘲笑うかのような、動物たちの極悪な表情。動物たちが必要以上に可愛く描かれないので、愛らしさではなく滑稽味が伝わる。動物の話じゃないしね。 [review] (くたー) | [投票(2)] |