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人間狩り (1962/日)
[Drama]
製作総指揮 | 浅田健三 |
監督 | 松尾昭典 |
脚本 | 星川清司 |
原作 | 星川清司 |
撮影 | 岩佐一泉 |
美術 | 中村公彦 |
音楽 | 鏑木創 |
出演 | 長門裕之 / 渡辺美佐子 / 大坂志郎 / 中原早苗 / 小沢栄太郎 / 梅野泰靖 / 高山秀雄 / 伊藤孝雄 / 高野由美 / 北林谷栄 / 山岡久乃 / 菅井一郎 / 神山繁 / 松下達夫 / 嵯峨善兵 / 下元勉 / 藤岡重慶 / 宮原徳平 / 中台祥浩 / 緑川宏 / 矢頭健男 / 河上信夫 / 玉村駿太郎 / 雨宮節子 / 沢井杏介 / 紀原耕 / 葵真木子 |
あらすじ | 正義感が強くひといちばい悪人を憎む刑事小田切(長門裕之)は、ときに感情的な捜査や取り調べをすることで署内でも浮いいた。一方、私生活では、彼が死刑台に送った殺人犯の元情婦、志満(渡辺美佐子)と恋人関係にあり、彼女からある決断を迫られていた。そんななか小田切は、長年に渡り尻尾を出さない悪党、田口(小沢栄太郎)を有罪にするネタをつかむ。時効成立まで残された時間はあとわずか。小田切は事件のカギを握る"房井"という男を探して品川、青砥、熱海、赤羽と奔走する。そして、つにい"房井"にたどり着くのだが・・・。刑事の葛藤を通して「悪事と悪人」の矛盾に迫る社会派人間ドラマ。(白黒/シネスコ/89分) (ぽんしゅう) | [投票] |
長門裕之の顔パーツはその中心に吸い寄せられるように配置され、自らが自らに陥没する勢いがある。渡辺美佐子はこれを嫌がり、顔を見るとつらいという。長門が事件を放り出し美佐子の尻を追うと伊藤孝雄が勝手にやってくる。陥没が陥没を引き寄せるように。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] | |
当時の日活としては異色なサスペンスの秀作。偏執狂的な刑事を演じる長門裕之も良いが、父親思いのけな気な娘中原早苗や、人生に疲れきったような長門の恋人渡辺美佐子、ややボケが入った孤独な婆さん北林谷栄まで、脇が皆素晴らしい。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(1)] | |
時効という制度の必然を極論でもって納得させる凄味。日活モノクロ撮影は頂点を極めており、クライマックスの町屋駅ロケのシュールな求心力たるや箆棒なものだ。 [review] (寒山拾得) | [投票] | |
狩りがモチーフなのか巻頭の鏑木創の鬼気迫る楽曲に度肝を抜かれる。映画の文法を崩さないカチッとした松尾昭典の語り口に長門裕之、大坂志郎、小沢栄太郎らの"役者力”が呼応する。本格サスペンスの「本格」とは手堅さのことだという実証。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
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