★3 | ラインの監視(1943/米) | ワシントン郊外の裕福な一家ファレリィ家。その女主人ファニィの下に、欧州で結婚・生活していた娘サラ(ベティ・デイヴィス)がその夫クルト(ポール・ルーカス)と子供たちを連れて戻ってきた。実は、夫クルトは反ナチ運動の指導者の一人でありドイツからマークされていた。一方、一家には先客としてルーマニア貴族のブランコヴィス伯爵とその妻が居候していた。ブランコヴィスは、ドイツ大使館に行き来して頻繁にナチスに媚を売ろうと企んでおり、帰ってきたサラの夫クルトの素性を疑うのだった・・・。リリアン・ヘルマンの舞台劇を、恋人でもあったダシール・ハメットが脚色。初演舞台でも夫役を演じたポール・ルーカスがアカデミー主演男優賞を受賞。(114分・白黒) | [投票] |
★3 | ダニー・トラビス ダウンタウン徹底抗戦25時(1979/米) | ダニー・トラビス(リチャード・ハリス)は定職につかず、自身の発明した特許売却で食いつなぐ風変りな男。そんな中、自宅のあるダウンタウンのアパートが州の意向で強制的に立ち退きを強制され、拒否したトラビスは保安官を人質にして、アパートに籠城することに。事件に関心をしめしたTVリポーターのポーラ(カレン・ブラック)の協力を得て、ダニーは一躍世間の注目を浴びるのだが・・・。(101分) | [投票] |
★2 | 警視メグレ 上流階級の罠(1988/米) | パリの河に拳銃による射殺死体が発見される。被害者はメグレ警視(リチャード・ハリス)の旧友である私立探偵タービンだった。メグレは、タービンの死亡直後の依頼仕事に関連があるとみて捜査を進めるが、その仕事とは大実業家ポートマン(パトリック・オニール)をめぐる調査であった・・・。(TVM・95分) | [投票] |
★3 | 黄金のランデブー(1977/南アフリカ) | 富裕層向の豪華客船カリビアン・スター号が、南米の港からカリブ海に向けて出港した。出港直後より無線士や船員が殺害される怪事件が発生。やがて、その正体を明かした武装テロ集団によって船はハイジャックされてしまう。彼らの目的は一体何なのか!?一等航海士カーター(リチャード・ハリス)は、乗客の一人・スーザン(アン・ターケル)の助けを借りて、彼らの計画阻止に挑む・・・。アリステア・マクリーン原作の海洋冒険小説を映画化(102分) | [投票] |
★4 | 電撃脱走 地獄のターゲット(1972/英) | 長期刑の囚人ハリー(オリヴァー・リード)は、久々に面会に来た妻パット(ジル・セント・ジョン)から男が出来たので別れたいと一方的に告げられ怒り狂う。復讐を誓ったハリーは、仲間バーディー( イアン・マクシェーン)達の助けを借りて脱獄に成功する。シャバでの目的はただ一つ、自分を裏切った愛する妻を始末すること・・・。(93分) | [投票] |
★4 | 暁の出撃(1955/英) | 1942年の春、ヴィッカース社の技術者ウォリス(マイケル・レッドグレイヴ)は、イギリス政府からドイツ軍需工場が集結するルール工業地帯周辺のダムを決壊させて、周辺工場を操業不能にする計画立案と爆弾開発を依頼されていた。ウォリスが考え出した作戦は、軽石投げの如く特殊な爆弾を川面を跳ねさせながらダムの防壁にぶつけるという前代未聞の作戦だった。紆余曲折を経て作戦実行は政府に承認され、ギブソン中佐(リチャード・トッド )を指揮官とする第617飛行中隊が結成されるのだった・・・。第2次大戦の空爆作戦で、連合軍に多大な戦果をもたらしたことで知られるチャスタイズ作戦を映画化。(124分) | [投票] |
★3 | 我れ暁に死す(1939/米) | 検事たちの不正行為を記事で告発した新聞記者フランク(ジェームズ・キャグニー)は、検事たちの罠により無実の殺人の罪で投獄される。刑務所内で大物ギャングのステイシー(ジョージ・ラフト)と知り合い、いつしか友情で結ばれる。なんとか出所して自分の無実を証明したいフランクは、ステイシーからある提案を受けるのだった・・・。ギャング映画の2大スターが共演した犯罪アクション。(92分・白黒) | [投票] |
★3 | 摩天楼(1949/米) | N.Y.の若き建築家ハワード・ローク(ゲイリー・クーパー)は、流行や既存の常識に捉われず己の信念を貫く主義から、周囲と軋轢を生み仕事に恵まれなかった。ようやく大きな建築プロジェクトを任せられるも、彼に反感を抱く大衆紙バナーの名物コラムニスト、トゥーイー(ロバート・ダグラス)のネガティブ・キャンペーンに遭い、再び大きな仕事を失う。そんな中、バナー紙の社長ゲイル・ワイナンド(レイモンド・マッシー)が執心している美人記者ドミニク(パトリシア・ニール)は、そんなロークの才能と妥協しない信念に惹かれ、やがて2人はお互い恋に落ちるのだが・・・。(114分・白黒) [more] | [投票] |
★3 | 二十一歳の父(1961/日) | 21歳の学生・酒匂基次(山本圭)は、マスコミ企業の重役である父・彰(山形勲)とエリート銀行員の兄・市郎(高橋幸治)に反発して家を飛び出し、パチンコ屋でアルバイトしながら盲目の好子(倍賞千恵子)と学生結婚し、間もなく子供を授かろうとしていた。基次の友人で同じ殺陣サークルで活動している越秋穂(勝呂誉)は、学生ながらヤリ手の金貸し業を副業にしていた。そんな中、ひそかに息子・基次の行く末を心配している彰は、病床で死が間近に迫っている妻のために息子夫婦を実家に呼びよせるのだった・・・。女流作家・曽野綾子の小説を映画化。後にTBS、NHKでもTVドラマ化された。(松竹/カラー/96分) | [投票] |
★3 | 独立機関銃隊未だ射撃中(1963/日) | ソ連と満州国の国境付近。満州軍守備隊はソ連軍侵攻に備えてトーチカ(小規模のシェルター武装拠点)を作り、機関銃小隊に分散して国境警備していた。1945年8月11日、若者志顔兵・白井(寺田誠)は、班長の山根軍曹(三橋達也)以下、百姓出身の無骨な男・渡辺(佐藤允)、学徒出陣のインテリ兵・原(太刀川寛)、お調子者の金子(堺左千夫)らがいるトーチカ機関銃小隊「キの3」に配属となる。その午後、ソ連軍が侵攻開始してきた。各小隊は懸命に反撃するが、数や兵力に勝るソ連侵攻軍の前に守備隊は壊滅へと向かう。しかしながら、小栗小隊長(夏木陽介)の伝令は、「退却不可、絶対死守」というものだった・・・。(宝塚映画=92分・白黒) | [投票] |
★3 | 脱獄囚(1957/日) | 星野警部(池部良)のもとに、彼がかつて逮捕した山下(佐藤允)含む死刑囚3人が脱獄したとの一報が入る。脱獄犯捕獲の緊急手配が敷かれる中、山下が自分の妻が自殺したことを逆恨みし、自分を検挙した刑事・検察の家族に対して御礼参りを狙っていることを知り星野は愕然とする。星野は危険を覚悟で、自分の妻(草笛光子)を囮にして山下を誘き出す作戦を決意するのだった・・・。(東宝/白黒)
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★3 | 雨の午後の降霊祭(1964/英) | 中年女性マイラ(キム・スタンリー)は、ロンドンの自宅で毎週、霊媒師として降霊祭を行っていた。霊媒師としてもっと世間の注目を浴びたいと願うマイラは、夫のビル(リチャード・アッテンボロー)をそそのかし、大富豪クレイトン夫婦の娘アマンダを誘拐して身代金を脅迫する一方で、霊媒師としてその事件を霊視で解決しようと目論むのだった・・・。(白黒/115分) | [投票] |
★3 | 謎のモルグ街(1954/米) | モルグ街で女性惨殺事件が起こる。その後も、女性ばかりを狙った同一犯と思われる連続殺人が発生。手がかりは、目撃者の証言から、犯人は誰も聞いたことがない異国語を話すということ。そして、幾つかの現場に残された鈴つきの腕輪。屋上からの逃走や、その怪力で荒っぽい手口から、ボンナルド警視(クロード・ドーファン)は当初、サーカスなどのアクロバット芸人を疑う。そんな中、被害女性の遺留品からペンダントが見つかる。そのペンダントは、心理学者デュパン(スティーヴ・フォレスト)の持ち物であった。デュパンは、そのペンダントは盗まれたものだと主張するが・・・。推理小説の元祖とされるエドガー・アラン・ポー1841年発表の短編小説を映画化。(83分) | [投票] |
★3 | 地獄のバスターズ(1978/伊) | 第2次世界大戦下のフランス。囚人として護送中のイエガー中佐(ボー・スヴェンソン)をはじめ札付きの問題兵たち(ピーター・ホーテン、フレッド・ウィリアムソン・他)は、ドイツ軍の空爆に乗じてまんまと脱走し、中立国スイスを目指す。その途中、ドイツ軍部隊と遭遇して撃ち合いとなり射殺するが、実は殺した相手はドイツ軍に化けてV2ロケットの方位計測装置を奪う任務を帯びた連合軍部隊だった!囚人兵たちはその責任を取って、その奪取作戦を代行することに・・・。米国公開名「The Inglorious Bastards」は、この作品を愛するQ・タランティーノによって、彼の作品タイトル『イングロリアス・バスターズ』としてオマージュされた。 | [投票] |
★3 | バッタ君町に行く(1941/米) | 大都会に残された空き地。その草むらで、虫たちがひっそりと暮らしていた。ところが最近、空き地の囲いが壊れたことで人間たちが侵入し、虫たちは日々恐怖を感じていた。バッタのホピティは、この危機から脱するため、安全な場所を探して引っ越すことを提案する。その一方、ホピティの恋人であるミツバチのハニーに横恋慕するカブト虫のビートルは、ホピティの失態を狙っており・・・。1930年〜40年代にウォルト・ディズニーのライバルと目されていたフライシャー兄弟製作の長編アニメ。この作品の興行的失敗でフライシャー・スタジオは解体されることになった。(カラー・78分) | [投票] |
★3 | 火線地帯(1961/日) | 若いチンピラ、伸一(吉田輝雄)と健次(鳴門洋二)は、競馬場でノミ屋と偽って客から金を騙し取り、競馬場を縄張りとする梶川組に睨まれて逃走していた。その最中、重宗組のボス(田崎潤)の愛人ゆみ(三原葉子)と偶然知り合う。ゆみの紹介で重宗の舎弟にしてもらった2人はさっそく、その晩に予定されている拳銃密売取引の終了後、買い手である梶川組から拳銃を強奪する仕事に使われる。その一方、拳銃密売人である黒岩(天知茂)も、梶川組から拳銃を取り戻すことを画策しており・・・。(白黒・79分) | [投票] |
★4 | ガラスの鍵(1942/米) | エド・ボーモン(アラン・ラッド)は親友である有力政治家ポール(ブライアン・ドンレヴィ)の片腕として働いていた。ポールはジャネット(ヴェロニカ・レイク)という美女に惹かれ、彼女の父親であるヘンリー議員の知事選に協力するが、そのことで街を牛耳るギャングのボス、ニック・ヴェルマと対立することになる。その一方、ポールの妹オパールは、ジャネットの不貞の兄テイラーと付き合っていた。テイラーの素行を嫌うポールは、妹と別れさせるためにヘンリー宅に出かけた夜、テイラーが死体で発見される。これを好機とばかりにポールを貶めようと画策するヴェルマ一味。そんな中、エドが取った驚くべき行動は・・・。 [more] | [投票] |
★3 | 拳銃貸します(1942/米) | 殺し屋レイヴン(アラン・ラッド)は、依頼を受けて脅迫者の始末をし、その男が脅迫のネタに持っていた文書を奪い返す。しかし、その報奨として受け取った金が、大手化学メーカーから強奪の被害届が出ていた札束だった為、一転して警察に追われるハメに。一方、警察官の恋人を持つ女性マジシャンのエレン(ヴェロニカ・レイク)は捜査協力を要請される。それは、敵対国に重要機密を流している疑いのある男が経営するナイトクラブに潜入して情報を探ること。そこの経営者こそ、レイヴンを罠にハメた男だった!。お互いに異なる目的からその男を追う2人の男女は、乗り合わせた電車内で偶然に相席となる・・・。 [more] | [投票] |
★3 | 暴力行為(1948/米) | フランク・エンリー(ヴァン・ヘフリン)はカリフォルニアで事業家として成功し、美しく若い妻エディス(ジャネット・リー)と共に模範市民として暮らしていた。ある日、エンリーの留守中に、片足の不自由なジョー(ロバート・ライアン)という男が自宅を訪問する。彼の来訪を聞いたエンリーは異常に怯える。実は、エンリーとジョーは軍隊仲間であり、2人の間の因縁は捕虜収容所時代に遡る・・・。(白黒・82分) | [投票] |
★3 | ダーティー・セブン(1972/伊=スペイン=仏=独) | アメリカ南北戦争。ホルマン砦の指揮官であった北軍のペングロープ大佐(ジェームズ・コバーン)は、南軍のワード少佐(テリー・サヴァラス)に戦いもせず砦を明け渡した反逆者として裁かれようとしていた。ペングローブは、何故に戦わなかったかの理由を話さず、少人数で砦を取り戻す作戦があることを明かす。彼は、イーライ(バッド・スペンサー)他、北軍刑務所で処刑目前だった囚人たちを引き連れて、この危険で無謀な作戦に挑むのだった・・・。 | [投票] |