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[あらすじ] グッドナイト&グッドラック(2005/日=仏=英=米)

1950年代、「政府内部にいる共産主義者を追放せよ」とマッカーシー上院議員が口火を切った「赤狩り」は、アメリカ全土を覆い、「共産主義者」とみなされた者はあらゆる部署で職を追われていった。そして家族に共産主義者と思しき者がいるということだけで空軍中尉が解雇されるという事件まで起きた。このニュースに目を留めたCBSのTVキャスター、エド・マローデヴィッド・ストラザーンはプロデューサーのフレッドジョージ・クルーニーとともに自らの番組「シー・イット・ナウ」でこの問題を取り上げ、さらにマッカーシー議員の手法に対し批判の論陣をはった。 しかし彼らの周辺にも「赤狩り」の影は近づきつつあった。。。
シーチキン

「シー・イット・ナウ」は1951年から1955年まで毎週放送され、この映画にもあるマッカーシー上院議員との対決をはじめ、朝鮮戦争や市民権運動などを報道し、その後のTV報道番組に大きな影響を与え、さらに放送局であるCBSが「報道のCBS」と呼ばれるようになった《原動力》とも言われている。

1955年からは不定期放送に変更され、1958年には終焉を迎えた。その背景には「クイズ番組」が人気を博すなかで、当時のTV界全体が、娯楽番組を主流にしたものへと大きく変貌していったことがあげられている。

なお、本作の冒頭と最後に登場する、エド・マローのスピーチは、1958年に実際にエド・マローが報道番組制作者協会において行った、ジャーナリズムとしてのTVの退廃を憂えるスピーチである。

(評価:★3)

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このあらすじを気に入った人達 (3 人)uyo リア jean

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