[あらすじ] 名探偵登場(1976/米)
謎の人物ライオネル・トウェイン<Lionel(=Lionには人気作家の意も)Twain(=Two)>(『ティファニーで朝食を』の原作者トルーマン・カポーティ)に招待された5人の名探偵。そこには盲目の執事(アレック・ギネス)、耳の聞こえないコック(ナンシー・ウォーカー)などがおり、異様な雰囲気に包まれていた。トウェイン氏は、今夜12時丁度この屋敷で誰かが殺されるので、犯人を当ててみろと5人に挑戦して来た。そして問題の12時。しかし殺されたのはトウェイン氏自身だった!5人の探偵すべて小説の探偵のパロディというまさしく「名探偵」登場!あなたにこの謎が解けるか?!
知っている人には蛇足だが、ここでその元ネタを紹介。
●サム・ダイヤモンド(ピーター・フォーク)→サム・スペード。ダシール・ハメット創始の元祖ハードボイルド探偵。代表作『マルタの鷹』。彼の恋人兼助手のヴェルマ(アイリーン・ブレナン)はミッキー・スピレーン創始の『マイク・ハマー』シリーズの美人秘書の名。ちなみに彼を演ずるピーター・フォークの当たり役はハードボイルドとは対極にあると言って差し支えないテレビ・シリーズの『刑事コロンボ』。そこにもキャスティングの遊び心が感じられる
●ミロ・ペリエ(ジェイムズ・ココ)→エルキュール・ポワロ。アガサ・クリスティ創始のおしゃれでグルメでフェミニスト探偵。代表作『アクロイド殺し』
●シドニー・ワン(ピーター・セラーズ)→チャーリー・チャン。E・D・ビガーズ創始の中国人探偵。代表作『チャーリー・チャンの活躍』
●ジェシー・マープルズ(エルザ・ランチェスター)→ミス・マープル。アガサ・クリスティ創始のおしゃべり好きなおばあちゃん。代表作『火曜クラブ』
●ディック・チャールストン&ドラ・チャールストン(デヴィッド・ニヴン、マギー・スミス)→ニック・チャールズ&ノラ・チャールズ。ダシール・ハメット創始の夫婦探偵。映画ではウィリアム・パウエルとマーナ・ロイが扮した。犬を飼っているところも一緒。代表作『影なき男』
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