★5 | 「鳥になって大空を飛びたい」などと言うメルヘンチック願望は、完膚なきまでに嘲笑され貶められ、糞まみれの毒で彩られる一大バーレスク。しかし、出演者が皆アルトマンに心から愛されているらしい羨望の楽園の現出。諦念や苦渋さえも暖かい。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | これは紛れもなく大傑作である!まさしくアルトマンにしか撮れない映画、異色の極みだ。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(3)] |
★5 | 女性の対比的配置など物分かりのよい図式性を持つ一方『荒武者キートン』のように線路上をぽこぽこ走りさえする無駄に長尺のカーチェイスほか個々の演出は脱線・横滑り・暴走を重ねて破綻を恐れない。飛行シーン(どうやって撮った?)から最強のラストカットに至る流れはぐうの音も出ない未曾有の圧倒感。 (3819695) | [投票(2)] |
★4 | 北京五輪のメイン会場は「鳥の巣」と呼ばれていたが、アストロドームはまさに「鳥籠」だ。すべての騒動はこの「鳥籠」に端を発し、糞を撒き散らしながら籠の外の世界を撹乱し、白い翼を羽ばたかせ籠の内で切なくも華々しく幕を閉じる。渇望と混沌の末の諦観宣言。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |