[コメント] 神々のたそがれ(2013/露) - 投票数順 (1/1) -
汚濁の満漢全席だが、アラバールやホドロフスキーの本気は感じられぬ児戯。単調でカメラを意識した俳優の悪ふざけ、耐えがたい物語の停滞など演出者の横暴は趣きを欠く。原題は『神様はつらいよ』。「俺が異端じゃお嫁にゃゆけぬ」のB級笑劇に踏み込む勇気こそが欲しかった。所詮はペダントか。 (水那岐) | [投票] | |
前半はカットが長く映像的にも野心的だ。スノッブのごった煮といった感が全体に強く、決して芸術映画を標榜するものではない。ゲルマンもそこのところを徹底的に排除している。 [review] (セント) | [投票] | |
カメラの手前に無関係の人・物を横切らせ、或は視界を遮るように奇怪かつ無意味な行動をとらせる。また、メインとなる被写体・出来事とは別に画面奥にも別の運動を生起させることで重層性を画面に定着させ、よく映し出される宙吊りの物体の揺れに煙・水・炎といった諸要素を駆使し光と影の変化をも画面内に呼び込み、活劇性まで漲らせる。前半のポリフォニックな魅力は傑作といっていい。 [review] (赤い戦車) | [投票] |